2006年09月11日

シューマッハ引退の陰で

いきなりF1で申し訳ないが、カテゴリーも「thinking of...」なんて追加して少しだけ。(少しで済まないようですえらく長くなりました...)

シューマッハがメディアの思惑と違わず引退を発表しました。メルセデスのプログラムで育成されたドイツ初のチャンピオンはついにF1ではメルセデスを駆る事なく引退します。万に一つ来季からマクラーレンに乗りますなんてどんでん返しを期待していたんだけど...。マクラーレンはアロンソ、フェラーリはライコネンってことみたいですね。イタリアGPでアロンソは不可解なペナルティから結局リタイアもあってノーポイント。以前スタート直後の1コーナーで接触互いにリタイアでチャンピオンが決着してしまったことがありますが、残り3戦どんな形で決まるのか注目です。ってここまでは一般的な感想ですが今回の「思うに...」は違います。

フェラーリのシューマッハとルノーのアロンソの争いの中で今回3位表彰台を手に入れたザウバーBMWのクビサ。若手の台頭が顕著だったのはおおいに結構ではあるけど、それよりメーカーの大資本の前にプライベーターと言われているコンストラクター達の衰退が今更ながら目に付き先行きを案じるのである。

BMWと言えば昨年まではウィリアムズのエンジンサプライヤーでした。しかし今年からザウバーを買い取りメーカー主導のチームを興しました。ホンダ(BRM)もルノー(ベネトン)もそうです。メルセデスとマクラーレンの関係ももうほとんどメーカーって体制。フェラーリは元々メーカーですが、ここ最近の活躍は大資本フィアットの後ろ盾があってのことだと思います。それに世界一のトヨタです。ベネトンのブリアトーレ(ルノーに買収される前にベネトンを一度辞めています)やマクラーレンのロンデニスは時代の流れに上手く乗ったのでしょう。かたやフランク・ウィリアムズは上手くないようですね。今までも浮き沈みを何度も経験してきたチームですが来季から益々厳しくなりそうです。ウイリアムズもロータスやティレルのように消えていく運命なのでしょうか。過去にはメーカー主導でも上手く行かなかったチームもありますが、肥大化したGPはメーカーの世界戦略の側面ばかりが目立つようになり、以前なら良く耳にしたジョン・バーナードや奇才ゴードン・マーレイなど車の作り手が表に出なくなりました。誰が作ったかってまずメーカー名が出てきて終わりです。

昔は良かった...そんなふうに書くと古き良き時代のノスタルジーに浸るだけだけど。コスワースDFV(ロータスのチャップマンがコスワースに依頼、開発費が調達出来ないのでフォードに頼み作ったエンジン、でもロータスは結局独占できなかった。)という化け物エンジンがあってフェラーリ以外のチームは全部同じエンジンなものだからそれはもう各チームのデザイナーは少しでも先を走れるように凌ぎを削っていた。それからエンジンチューナーだってF1を語る一部だったし重要だった。そんな背景もあってプライベーターのコンストラクターで成立っていたF1。今でも勿論凌ぎを削っているだろう、奇抜な最先端の技術に驚くこともある、でも表面になかなか出てこないよね作り手がさ。

ドライバーだってなんだか個性が無いというかこちらに見えてこなくてつまらない。車の進歩もあって純粋なアスリートでなければ乗りこなせないのかもしれないが、以前は本物のちょいワルオヤジばかりだった気がするしそれがかっこ良かった。ワールドチャンピオンにもなったネルソン・ピケなんて酒と女が大好きで自宅はヨットだよ。近年日本でF1が認知されてからの時代の中でもセナは神を見たと言い完璧なプロフェッサーと言われたプロストにも弱点が沢山あった。マンセルのテレメーターが出す数値は条規を逸していたし。なにしろ一発はまれば速いやつがうようよしていた。今だって選ばれた優秀なドライバーが揃っているのだろうが“個”が見えてこない。ベネトンにいたナニーニのようにコーヒーと煙草が絵になるドライバーは皆無だろう。まあ見えないだけで色んなヤツがいるんだろうけどね。その点ではもう少しメディアにも頑張ってもらいたいところかもしれない。


それから一番危惧するのは(これだけでいいのに、言いたいのはこれなのに...だから無駄に長くなるのだ)
メーカーでは世界的に再編が進む中、後GPに出てこれるのはフォードぐらいでしょうか。ジャガー(フォード)として参戦するも少し時代を早まって今は撤退しています。ルノーが出ている限りニッサンは無理だろうし。そうなると案外少ないですよね。ポルシェが出てくるにはパトロンが必要だと思うし、こんな状況でメーカーは戦略上意味が無くなればあっさり撤退するわけです。へたしたらGPに出走する車両が10台を切る可能性だってあります。もうそれはサーカスとは呼べないただの余興になってしまうでしょう。サッカーで言えばアディダスとプーマだけ2チームってことになりますでしょうか、例えが極端ですがそんな感じです。しかも過去にも同じ様な危機が少なからずあったはずです。

話は飛びますが、国内に視野に狭めればモータースポーツそのものが益々先細りな状況でしょう。国内の有名なレースでも優勝賞金はせいぜい500万とか300万、先日も女子プロゴルフで優勝した藍ちゃんは1,800万円の賞金を手にしています。モータースポーツの文化が今一根付かない日本、これだけ世界に誇るメーカーが数あっても盛んになりません。スポーツとして永く続けて行くにはメーカーに頼らない違ったアプローチがF1にでさえ必要ではないのかな〜って思うのです。

スーパーアグリは時代に逆行しているように見えます、やり方も古いと思われます。でもそういったプライベーターで成立つF1が見てみたいと思うしGPの未来のような気がします。頑張れアグリ!
posted by tokidoki at 14:03 | Comment(2) | TrackBack(0) | thinking of...
この記事へのコメント
なんとF1の話題が出るとは思いませんでした。ピケは各国に子供がいて何がなんだか解らないので全部名前をピケにしたなんて冗談か本当かわからない噂があります。
私はF1よりラリー好きの人間ですが、ラリーも最近のドライバーは癖がなくてつまらないです。
優勝かクラッシュでリタイアというバタネンとかが好きでした。
どちらも優等生が多くなってつまらなくなりましたね
Posted by あか at 2006年09月13日 18:52
毎度っす。良かったコメント嬉しいです。モータースポーツ好きなんですよ。バタネンなるほど思い出しますな〜彼はいまだ現役だったりするのかな。私はトイボネンが好きでした。最高に強烈な時代(GrB)の象徴だったと思います。でもあの危険に満ちたモンスターより今のマシンのほうがタイムはすでに速いみたいですね。
Posted by tokidoki at 2006年09月13日 22:24
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